耳垢・耳掃除について

耳垢(みみあか、じこう)、耳掃除・耳鼻科での耳垢除去、について解説しています。
耳垢はどこから出てくるの?自宅で耳掃除したほうがいいの?
などの疑問にお答えし、対処法をご案内したいと思います。

  • 耳の穴の中はどうなっている?

    耳の中はこの絵のようになっています。外耳道はまっすぐではなく、すこし曲がっています。

    外耳道の表面は皮膚で覆われていて手前1/3が軟骨部外耳道、奥が骨部外耳道と呼ばれます。骨部外耳道は皮膚が薄く傷つきやすいので、耳掃除を奥までやると炎症が起こりやすくなります(=外耳炎)

  • 耳垢とは

    軟骨部の上皮には、毳毛(ぜいもう)という細い毛や、耳垢腺(じこうせん)、脂腺があります。 耳垢腺から生じた分泌物やほこり、古くなって剥がれ落ちた外耳道上皮などが混ざって、耳垢(じこう)となります。

    耳垢は、分泌物によって乾燥型と粘性に分類されます。日本人は約70%が乾燥型、残りの約30%が粘性と言われています。

  • 健康な外耳道は何もしなくても自然にきれいになる

    健康な外耳道には自浄作用があり、耳垢は自然に排出されます。
    特に、耳垢が乾燥型の方は耳垢が自然に出てくることが多いとされており、無理に耳掃除はしなくて大丈夫といわれています。
    また、耳掃除をして耳垢を奥まで押し込んでしまったり、耳垢が大量に蓄積したりすると、外耳道の狭窄・閉鎖をきたし、耳垢塞栓(耳垢が詰まった状態)となります。

    ただし、耳垢が粘性の方、お子さんやシニアの方、外耳道が狭い方、アトピー性皮膚炎の方、補聴器やイヤホンを使用している方などは、注意が必要です。

  • 外耳道の自浄作用がみえる動画

    日本耳鼻咽喉科学会静岡県地方部会が作成した外耳道の自浄作用を見ることができる動画です。(10分程度の動画です)
    鼓膜の中心部に色素をつけ、数ヶ月でどうなるか観察したところ、自然と外側へ排泄されていることが分かります。気になる方はぜひご覧ください。

    耳掃除で耳鼻科に行く目安は?

    海外の論文や発表では、健康な外耳道の状態であればほとんどの方に耳掃除は不要とされています。気になる場合は専門医を受診することが推奨されています。
    だからといって、全員耳掃除はしなくてよい、耳鼻科にも行かなくてよい、ということにはなりません。耳の特徴は人それぞれなので、不調を感じた場合や、耳垢が気になる、耳の中でごそごそいう、耳のかゆみがひどい、水泳の時にいつも耳が詰まるなど、何らかの症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診してください。
    まずは『気になる症状があったら』受診をしていただくのが良いと思います。
    耳垢がたまりやすい方や補聴器を使用している方は、少なくとも3か月に1回くらいの受診をお願いします。