発熱の診察

一般的に風邪をひくと、鼻水が出る、のどが痛くなる、耳が痛くなるなどの症状が現れます。
当院では熱がある場合は別室対応で診察に当たっていきます。

    インフルエンザウイルス

    インフルエンザウイルスの感染により気道に炎症が起きた状態です。発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻水などの症状があらわれます。大半は自然に回復しますが、子どもや高齢者では重症化して肺炎や脳炎を起こすこともあります。毎年冬場に流行するため、その前の10-11月頃から予防接種を打って備えておくことが大切です。

インフルエンザの症状

通常 1~3 日間ほどの潜伏期間の後、38℃以上の発熱・頭痛・全身の倦怠感・筋関節痛などが突然現われ、咳・鼻汁などの上気道炎症状がこれに続きます。
合併症として、高齢者では肺炎・気管支炎を起こしやすく、小児では中耳炎や気管支喘息を誘発することもあります。

  • インフルエンザと風邪の違い

    症状として、普通の風邪と同様ののどの痛み、鼻汁、咳などの症状もみられますが、38℃以上の高熱、頭痛、全身の倦怠感、筋関節痛などが比較的急速に同時に現れる特徴があります 。
    また、小児ではまれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している人では肺炎を伴うなど、重症になることがあります。
  • インフルエンザが重症化しやすい方

    6歳未満のお子さん
    65歳以上の方(特に呼吸器疾患や循環器疾患・糖尿病などの基礎疾患のある方)
    妊娠中、または産後(特に2週間以内)の方
    ステロイドを服薬中の方

インフルエンザの検査と治療

インフルエンザの検査

鼻やのどの粘液を綿棒でぬぐった液や、鼻水を迅速抗原検出キットで検査します。ウイルスの型まで短時間でわかります。
ただし、症状が出る前のウイルス量が少ない時期に検査した場合や、検査する材料の採取がうまくいかなかった場合は、感染していても陽性にならないことがあるので、注意が必要です。

インフルエンザの治療

発症から48時間以内であれば、抗インフルエンザウイルス薬を使用します。抗インフルエンザウイルス薬は、ウイルスの増殖を抑えて、発熱などの症状が消えるのを早めたり、体外に排出されるウイルスの量を減らしたりする効果があります。抗インフルエンザウイルス薬には、内服薬や吸入薬、注射薬があり、それぞれ用法・用量が違います。発症予防のための投薬方法もあり、医師に確認しましょう。

症状を和らげる治療として、解熱剤、鎮咳薬、去痰薬などの対症療法が使われます。
からだを温かく安静に保つことで免疫力を高めたり、水分をこまめにとることで脱水状態になるのを防ぐことも重要です。

お子さんの場合

学校保健安全法において、学校や園への出席停止の期間の目安は、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(未就学児は3日)を経過するまで」となっています。
年齢の小さな子どもではインフルエンザウイルスの排泄が長期に続くという医学的な知見から1日長くなっています。また乳幼児では、いったん解熱しても再度発熱することもあり、感染の拡大防止とかかったお子さんの健康を守るという観点から、学校に通う子どもより1日長い解熱後の日数が設定されています。

出席停止の期間は、各学校や園によってそれぞれに定められている場合もありますので、確認してください。

大人の場合

大人には、インフルエンザと診断されてからの出勤再開に関して法律での決まりはありません。ですが、インフルエンザ発症後7日目でも鼻やのどからウイルスを排出している可能性があるため、たとえ発熱等の症状がなくても他の人にうつすことはあるので外出には注意が必要です。基本的に解熱してから2日目までが外出自粛の目安です。しかし、完全に他の人にうつさなくなる時期はあきらかではないため、注意してください。 

    インフルエンザの予防法

  • 咳エチケット

    自身のインフルエンザを予防するという意味では効果が限定的ですが、咳エチケット(咳やくしゃみの際に、口元を覆うこと)は周囲への感染拡大を防ぐために有効です。 自分の手にくしゃみをした場合、その手で周囲のものを触るとそこにウイルスが付着しますので、できるだけすぐに手を洗うことが勧められます。

  • マスクの着用

    マスクには咳やくしゃみなどの飛沫を遮断する効果はあると考えられ、感染症状のある人は着用が望ましいです。

  • 手洗い

    ウイルスの接触感染を防ぐために、手洗いはとても大切です。たとえば外出したあとや、食事の前には手洗いを行うことで、感染リスクを下げることができます。
    手を洗う際には石けんを使用して、流水でしっかりと洗ってください。

  • 手指消毒

    インフルエンザウイルスにはアルコール消毒が有効であるため、アルコールを手に擦り込むことも有効と考えられます。

  • 自宅や職場の加湿

    空気が乾燥しているとウイルスが環境中を漂いやすいという理由で、空気乾燥はインフルエンザに感染するリスクと考えられます。一般的に快適とされる湿度40-60%程度を目安としてみてください。加湿器を使用するなどして、乾燥を予防することは効果的と思われます。

  • 密を避ける

    人混みや、感染者が多い箇所(病院など)をなるべく避けることも有効です